ブドウ畑の空に乾杯

頑固者

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連休明け.
いやあ、よく働いた.
明日から瓶詰め予定のテーブルワインを品質チェック.
先週、酸素量が高かったのでSO2を加え、窒素を注入して0.8ppmまで下げたが、
どうしてもそれ以上数値が動いてくれなかった.
仕方ないので諦めて放っておいたら、今日は0.22ppmまで下がっていた.
とてもいい数値.
こんな風に、ワインが非常に頑固で、こちらの思惑通りに動きたがらない時というのは多々ある.
しかし、こちらがジタバタと手を加えるのを止めてしばらくすると、
いつの間にか状態が変わってそれがさまざまな数値にも表れることがある.
温度や分子の状態などいろんな要因が絡んでいるとは思うが、おもしろいものだと思う.

さて、数値はいいが、私はこのワイン全然好きじゃない.
手抜きブドウから作られた手抜きワイン、といったところ.
でも値段は安いし、大学のスポーツチームのロゴであるブルドッグの絵がラベルについているし、
人々はこのワインが好きみたい.
会員制超大型スーパーが大量に買い付けて売りさばいてくれるので、
マーケティングの人たちからしてもこのワインは重要なんだろうな.
適当に作ったものを安く大量に売ってワイナリーを存続させる.
それは経営としては立派に成立する方法なのだろう.

それはそれで仕方ないと思うこともあるし、これが社会の仕組みなら、
全身全霊で良質なものを作る人はどうやって生きていけばいいのだろう、と思うこともある.
いずれにせよ、今の私に出来るのはこれ以上品質を下げることなく瓶詰めを終わらせることくらい.

写真は、今日の帰り道.

by saitomy | 2008-12-01 03:00 | ワイン・ブドウ アメリカ編
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