ブドウ畑の空に乾杯

上手くなりたくない

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少し前に カゼインで清澄したピノ・グリなのだが、
どうもカゼインのようなにおいが戻ってきているような気がする.
ピンク色を取り除く目的で、かなり大量に加えざるを得なかったのでアロマも随分減ってしまったなあ.
残念なことだけど.

でも何人かの学生や教授たちに、何も言わずにグラスを渡したら
特に「何この臭い?」みたいなことは言わなかったので問題はないだろうとは思うのだが...
醸造家ジョンもマーケティング担当者も、そんな臭いは特に感じなかったと言っている.
段階的に変化していくワインの状態を 仕込みからずっと追い続けている私だけが気づいた
些細な変化なのだろう.

このワイナリーの製品を毎週欠かさずテイスティングしているのは私だけなので、
私の判断基準は前回までの記憶との比較となる.
初めてこのワインを飲む人が問題ないと感じるのならば、それはそれでいいんだけどさ.

...だけどさ、私はこのワイン、以前よりかなり味わいが減ったと思っている.
それを声を大にして言うのはマーケティングの方法としては間違いなんだろうけど.
納得できるほど美味しい状態を保って世に送り出せたらどんなに嬉しいことか.

ワインの抱えた問題を、法律的に許される範囲の手段で調整できた時というのは、
それなりに嬉しくも感じるのだけれど、
本当は後からあれこれ手を加えることはなるべくしたくない.

こんなこと上手くなりたくない.
というのが本音.

でもこれだって経験として蓄えておいても損はしないんだろうな.
与えられた環境で最高のものを作ってみます.



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by saitomy | 2009-03-02 03:00 | ワイン・ブドウ アメリカ編
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