ブドウ畑の空に乾杯

この進入禁止を

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無視してまっすぐ進むと、住んでる家がすぐそこ.
進入禁止なのは、自転車なので許してもらうことに、勝手にしている.
もっとも、仕込みの期間中こんなに明るい時間に帰ったことはないが.
家には寝に帰るだけだった. 重労働の後で熱めのシャワーを浴びて、
ストレッチで身体を整え、毛布にくるまれてベッドで短い睡眠をとった.

どうしてワインをつくろうと思ったのか、という質問をうけることが度々ある.
醸造家の誰もがそれぞれの理由を持っているはずで、私もその例に洩れないが、
大抵そんな話になったときは簡単にそれらしいことを伝えたり
面白可笑しいストーリーではぐらかしたりする.
そのどれもが本当で、どれもが作られた話のような気がする.

ワインを飲み造るようになったのも、仕事として続けていけると思ったのも
私なりの道のりがあったわけで、運や偶然や出会いや別れ、感情や心境の変化など
実に様々なことが関係している. しかし真実がどうであったかということなど
忘れることはなくとも、この際とても些細なことのように感じられて
年老いて生きていることだけで有難がられるようになった頃にでも
小説や映画の題材にしたらおもしろいかもしれない、などと考えている.

今はただ寝て起きてワインのこと考えて、それだけできることが何とも幸せに思える.

by saitomy | 2010-09-29 03:00 | ワイン・ブドウ フランス編
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