ブドウ畑の空に乾杯

くちにあわない

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この間の打ち上げの時のことを思い返している.

せっかくだから日本のワインを飲んでみようということになって、
日本では結構人気のあるマスカットベイリーAの赤ワインがあったので開けた.
私が作ったワインではないけれど、同じ国からやって来たので私が栓を抜いて皆のグラスに注いだが
誰の口にも合わなくて、結局飲めずに捨ててしまった.

いま私の周囲にいるフランス人たちは、味見をしておいしいと感じれば
どこの国で作られたものでも喜んで飲食するが、
そうでなければそれ以上身体の中に摂り込むということをしない.

別段私は西洋人を見返すつもりでワインを作っているわけでもなければ
日本人だけを喜ばせたいと思って作っているつもりもないのだが、
こういうことが続くと何かを考えざるを得ない.
日本からやって来たワインを捨てられたのはこれが初めてではないのである.
カリフォルニアでも同じワインを同じ理由で捨てられている.

口に合わない、というのは本当に難しい問題だ.
どうしても飲めないからとワインを捨てる人のことを責めることもできないし
そのワインを好きな人のことを、わかってないなあなどと影で笑うのも趣味が悪い.
しかしどうしてここまで嗜好の差が出てくるのだろう. 不思議だしその理由を知りたい.
そして私が作ったワインが誰に受け入れられるのだろう、ということも思わないではないが、
まずは自分の作りたいもの、作りたくないものについて、じっくり考えることにする.

by saitomy | 2010-10-09 03:00 | ワイン・ブドウ フランス編
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