ブドウ畑の空に乾杯

樽フェチ

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カリフォルニアにいた時も、日本にいたときも、ワインに樽の香りが付き過ぎるのを私自身嫌っていた.
樽という容器を私はとても愛していて、できれば一緒に寝たり温めあったりしたいくらいで、
(実際に抱きかかえたり転がしてみたり上に乗ることもあるが)
新しい樽をおろすときの香りなどは本当に好きなのだが
そればかりが主張する白ワインを飲みたいとも作りたいともあまり思わない.
同じような意見の醸造家も多いのだけど、目指すものに近づくことが難しかった.

ここへ来てから、なーるほどなあ、樽っていうのはこう使えばいいんだ.と、わかっちゃった.
ほんのひと手間かけるだけで料理の味が変わるように、ワインも基本的な作り方は
似たようなものであってもたった一つの作業をするかしないかで仕上がりはずいぶんと違ってくるものなのだ.
香りが付き過ぎて困るなら、ワインを樽から出せばいいのだった.
タイミングや分析値の基準などはあるにせよ、あまりに簡単なことなのだけど、
なんで今までやらなかったんだろう...
今のドメーヌのやり方をそのまま真似るつもりはないけれど、一つ選択肢が増えたことで
樽をますます愛することができる.


写真は樽の燻浄.


Domaine Collet.
ドメーヌ・ジャン・コレ・エ・フィス にて
Chablis, France.

by saitomy | 2010-10-20 03:00 | ワイン・ブドウ フランス編
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