ブドウ畑の空に乾杯

つぐひと

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帰り道通りかかった更地を見ながら「ここに新しいドメーヌを作ろうと思ったことがあったんだ」と
醸造長ロマンは話し始めた.
「俺の名前で、ワインを作りたいと思って...結局は土地を買わずにドメーヌ・ジャン・コレの仕事に
集中することに決めてから、急に土地の値段も下がったので買わなくてよかった、ということになったんだけど」
辺りには明かりもなく、ときおり対向車線のヘッドライトがすれ違う.
シャブリでいろんなドメーヌの若い後継者に会って話をしたけれど、誰ひとりとして
家業を継ぐのが嫌だと思ったことはないようで、畑とワインへの愛に満ちて仕事をしているが、
あとに続く人というのもそれはそれでいろんな思いがあるんだよね.
先達を有り難いと思っても、自分で新しいものを興したくなることもあるし、人間っていつもこんな感じ.

ひとまずシャブリに帰って、予定まで時間があったのでドメーヌ・パンソンで試飲させてもらう. 
その後また近くの町まで出かけてヌーヴォー解禁日のパーティー.
まずシャンパーニュと白ワインを少し飲んでから、
何種類ものボジョレーの新酒を飲み比べたのだけど、一本とても秀逸なのがあった.
いいなあ、こういう感じの新酒だったら作ってもいい.
いつも白ワインを多く飲んでいる彼らだが、赤をたくさん飲んでいる今日に限って
誰かがボトルを落として割り、カーペットに派手に染みをつけた.

by saitomy | 2010-11-19 03:04 | ワイン・ブドウ フランス編
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