ブドウ畑の空に乾杯

懐中電灯と手ぬぐい

c0129024_15594695.jpg


バレンタインデーなのだが、
ナヲおばあちゃんの命日でもあるのでこの日は毎年彼女のことを思い出している.
小さいころ、たまに泊まりにきた彼女と一緒の布団に入って寝るとき、
彼女は必ず懐中電灯と手ぬぐいを枕元においていた.
その手の動きをとてもよく覚えている.

関東大震災を体験して、とても怖い思いをしたので、
それ以来、いつ来るかも知れぬ大地震の備えを
毎晩していたわけである.
ひょっとすると彼女はいつも死のことを意識していたのだろうか.
それとも、毎日同じことをし続けたためにそれは単なる習慣になっていただけだろうか.

わからない.


親戚に聴いた話によると、何年も前の2月14日、ナヲおばあちゃんは
「今までどうもありがとう、みなさんありがとうございました」と言うので
周りは「やだあ、何言ってんの、まったくもう」と笑っていたのだが、
その日の夜、眠るようにして亡くなったらしい.

最高にカッコイイことしてくれるじゃないか.

Happy Valentine's Day.

by saitomy | 2008-02-14 03:00 | 記憶
<< ブレット・バレエ Tipsiology >>