ブドウ畑の空に乾杯 | |||||
ワイン造りってのは、ずーっとずーっと長い目でものごとを見て いろんなことを考えていないとできない仕事だと思う. 醸造家にも料理人にもいろんな人がいるけど 一緒に働くとき私が苦手なのは、あまりにもせっかちでスピードばかりを要求する人. 目先のことだけ処理していれば、たしかに仕事は早く終わって家に帰れるけど よく見るとどうしても一つ一つの作業は雑になるし、焦った分、心身共に疲れるだけ. それが積もり積もって後でとても大きな問題になる. その結果として起きるワインの品質低下はワイナリーの命取りになることも. 理想は丁寧にかつ効率よく仕事をすることなんだけど、これがなかなか難しくて、 どうやったらいいかな~と、いろんなことを自分なりに試したり ワインと直接関係ないことからヒントを得ようとしてみたりしている. あくまで私の感覚なのだけど、 仕込みの時は、その年に生まれてくる子どもたちのために ワインを造っているつもりでいる. 彼らが大人になってお酒を嗜むようになったとき 自分の生まれ年のワインを手にした彼らを感動させることのできるような. そのくらいの年月の熟成に耐えられるようなワインを造ってみたい. そんなことを思いながら造っている. でも私には年上の友人も多くて その人たちを笑顔にさせるようなワインだって造りたいと思っている. 時間がかかる.なんとか間に合いたい.でも焦ったからといって出来るものでもない. だからみなさん、長生きしてください.お願いします. 死んだらいかんばい! ...やっぱ何年か寝かせればちょうどいいくらいのワインもつくっておくべきだろうか. ...やっぱすぐ開けて飲めるワインも... ううーんわからない.製品のラインナップに幅を持たせることは必要なんだろうか. 昨日はラボレポートを書き続けて結局1時間睡眠で大学へ行った. 来週月曜日はプレゼン、8枚ペーパーと2枚ペーパーの締め切り. 火曜日はラボノート提出. そしてインディペンデントスタディの何枚になるかわからないペーパーの締め切りもすぐそこ. また週末はパソコンの前で過ごす. 息抜きはカメラ掃除とギター.
by saitomy
| 2008-05-02 03:00
| ワイン・ブドウ アメリカ編
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