ブドウ畑の空に乾杯

ハグとキスの嵐

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写真は、仕事を終えてシャッターを閉めるセバスチャン.

やっと全部の樽の目注ぎをやり終える.
荒々しかった2007年ポートがかなり落ち着いた味わいになっていたのが印象的だった.

3時ごろみんな一旦帰宅し、
6時から醸造家ジョンの家でセバスチャンの送別会.

1986年と1988年のボルドー6本ずつ、全部で12本を醸造家ジョンが開けてくれる.

「ワインのことよく知ってる人たちが来るときは、こういういいワインを開けるんだ.
ワインのことわからない奴が来たら、フレズノステイトワインを開けるよ.」
と彼が言うのでみんな笑う.

自分たちのワインがどのくらいの位置にあるかというのは、我々はよくわかっているのです.

すばらしいパーティーだった.
もっぱらワイナリーでの失敗談で盛り上がる.
セバスチャンはポンプの使い方を間違えて、破れたホースからワインを散乱させたこと、
ローナは就労2日目にして250ガロンものワインを流したエピソードを披露.
私は今日、バレルウォッシャーの部品を壊したばかり.
醸造家ジョンは「俺は失敗はしたことない」と言い張っていたが、
絶対そんなこと無いのはわかっている.

みんなとてもリラックスしていて笑い声が絶えなかったし、音楽も料理もワインも最高だった.
誰もがキラキラ輝いて見えた. このすばらしい瞬間に立ち会えたことに
涙が出てきそうなくらいだった. ちょっと感傷的かな.

ディナーが終わる頃、去年の仕込みから今日までの写真をまとめたアルバムを
セバスチャン、学生ジョンとローナにあげた.

写真ってやっぱりすばらしい.
みんなで今までしてきたことを振り返ってまた盛り上がる.

一本のワインが100ドルもするなんてこと、昔は絶対におかしいと思ってたけど、
自分たちがしてきたことを考えると、簡単にそれくらいに値することが分かる、と
セバスチャンが言った.


世の中で売られている食べ物、飲み物、あらゆるものに、
人の手の掛かかっていないものなどないんだ.



醸造家ジョンには「マユ、君はもうワインのことは忘れて写真家になったほうがいいよ」と言われた.

いや、それは...せっかく契約も済んだことだし...ワイナリーで働かせてくれよ !

でも本当に写真を撮っていてよかった.
これからも撮り続けよう.
ワイナリーではコンパクトデジカメを使っている.
持ち運びに便利だし、被写体を威嚇しなくてすむから、コンパクトカメラが好きだ.

by saitomy | 2008-05-23 03:00 | ワイン・ブドウ アメリカ編
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