ブドウ畑の空に乾杯

教訓

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酸化しかけたバルベーラ、やはりどうしても酸化臭が消えず.
カゼイン処理もしたし、タンニンも加えたし、かなりましになったとは思うけど、
やはり品種とブドウ畑の名前をラベルに堂々と載せて世の中に送り出すには程遠いと判断した.
捨てるほどではないので、安価なブレンドワインに加えてしまうことになった.

何週間もこのワインを何とかしようとがんばったのだが、ダメだった.
もともと醸造家ジョンが、タンクが満杯じゃないことを忘れてこのワインを放っておいたのが原因.
それは本人も認めているし、私としてはいろんなこと試せて、その都度変わっていく
ワインの味や香りを確認できたのでよかった.
彼は忙しい人なので大学のワインのことだけを考えているわけにはいかないのだ.
仕方ない.
どのくらい忙しいかというと、最近恋人ゲイルと一緒に住み始めて、
昨日からは元彼女がその家に遊びに来ているので今日彼は午前中数時間しか
ワイナリーにいなかったくらい忙しいワケ.

ハハハ...そりゃ長時間、女二人きりにはしたくないだろうな...たぶん.

いや、実際に彼は50歳を過ぎてから大学院に行き始めて、
今は学生として実験して論文書くと同時に、先生としてワイナリーマネージメントのクラスも教えてるし
醸造家として大学のワインの面倒見たりしてるのでほんとに忙しい人なんだけど.

私は彼のテイスティング能力をかなり尊敬しているし、
彼がいろんなこと私に任せてくれるのはかえって光栄なくらいだ.


一度落ちた品質はごまかすことはできるが完全に戻ることはない.
ごまかしは必ずどこかに表れ見破られる.
品質が理想に届かない時は、製品としてのかたちを変える決断をする勇気も必要だ.

明日は別の畑から出来たバルベーラを瓶詰めする予定.
そちらは悪くない、まずまずの出来.
顕微鏡も覗いたけど、問題なし.

by saitomy | 2008-07-14 03:00 | ワイン・ブドウ アメリカ編
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