ブドウ畑の空に乾杯

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今日のブドウ畑の空

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今週は過ごしやすい日々.
在庫確認などのため、一日中ワインの入った箱を運ぶ.

新酒用のマスカットは発酵を始めている.
顕微鏡覗いたらイーストが生きていた. すげえ.

もう一つのマスカットはまだおとなしい.
糖度が24度と高いので酒石酸を加えた.

by saitomy | 2008-07-31 03:00 | ワイン・ブドウ アメリカ編

高1の夏

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by saitomy | 2008-07-30 03:00 | ワイン・ブドウ アメリカ編

マスカット7トン

今年のマスカットの味はすばらしい.
30年以上ワインの世界にいるケン・フューゲルサンも、こんなに香り高いのはなかなかないと言っている.
とても楽しみだ.
おいしくてジュースのテイスティングしながらどうしても飲み干してしまう.
美味い!

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まだみんなフォークリフトに慣れないので練習.

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収穫の際、だいたいの悪い房は取り除いてくれているのだけど、もう一度チェック.
鳥につつかれた粒やレーズンになりかけた粒、カビのはえている房などを探す.

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選別されたよい房を、そのまま持ち上げて...

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プレスの中に落とす.

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なんだか舞台装置動かしてる気分.

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このプレスには6トンまでブドウを入れられます.
プレスが一杯になったら、ドアを閉めて回転を始める.

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うわーい! ジュースだ!ジュースがたまってきたらホースとポンプを使ってタンクに入れます.
タンクの温度は12.8℃に設定しました.
一回のプレスには2時間ほどかかります.
なので一度用具や床を水で洗い流して、それから長めの休憩.

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夕暮れの美しさを見ながら仕事できるのは、仕込み時期の楽しみのひとつ.

夜は10時くらいに帰宅させてくれた.
「家族が来てるんだから早く帰りなよ」って、みんなありがとう.

今日搾ったジュースには、明日の朝SO2を加えて、午後にイーストを加えます.

by saitomy | 2008-07-29 03:00 | タダの日記

今年初めてのクラッシュ

4日前、カーボニックマセレーション始めておいたブドウを味見する.
ジュワッと炭酸を粒の中に感じます.
日数を置き過ぎると、人工的なウソっぽいブドウの香りに近くなる.

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洗浄消毒したシャベルでかき出します.
ブドウ自体の重さで部分的に粒が壊れて果汁が出てきている.

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見えるかなあ. 色が変わっているのが. これがカーボニックマセレーション独特の色合いです.


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機械で絞って、圧力が上がってきたらジュースのテイスティングをします.
さっぱり飲みやすい新酒用のブドウなので、皮や種に含まれる苦味を入れないようにしました.
去年は甘すぎるほど甘かったけど、今年はそうでもなかった.
今日のこの味を覚えておいて、どんなワインになるか楽しみにしておこう.

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この程度の絞り具合です.
ワイナリーによってはもっと乾いた状態になるまで絞るところもありますが、
触ったらまだしっとりしていた.

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絞りかすはたい肥に使います.
私としてはブランデー作りたいんだけどね.

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これから雨具をつけて、機械の中に入って洗浄するのです!

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掃除が終わって、仕込み開始の記念写真.

おつかれさま!
これから数ヶ月、みんなで楽しく働こう.

明日はまたマスカット8トンくらいが収穫されてやってくる.

家族が街に来ているのにずっと一緒にいてあげられなくて申し訳ないなあと思いつつ
せっせと働いている. 夕食は一緒に食べた.

by saitomy | 2008-07-28 03:00 | ワイン・ブドウ アメリカ編

港の街

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ケーブルカーに乗ったり、フィッシャーマンズ・ワーフでクラムチャウダーとカニを食べたり、
ユニオンスクエア近辺で買い物したり、しっかり観光客する.

by saitomy | 2008-07-26 03:00 | タダの日記

やって来たのは

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仕事を終え、シャワーを浴びてから夕方5時半ごろ家を出発.
太陽を追いかけるように車を走らせ、夕暮れのベイブリッヂを渡り、夜9時前にサンフラン入りした.
ホテルのドアを開けると、私に顔のそっくりな人が出迎えてくれた.
つまりは私の母親である.

by saitomy | 2008-07-25 03:00 | タダの日記

収穫開始

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新酒用のマスカット、少量だが収穫して運んできた.
例年よりかなり早い収穫.
おいしいなあ.
糖度は21度かそれよりちょっと低めくらい.
房は全体的にきれいだけど、去年より若干日焼けが多め.
でも良い出来です. 分厚い皮を歯で破るとプチっといって果汁が迸り、種もしっかりしてるし、香りもいい.
まず、割れたり腐ったりしている房を取り除いて (状態はよく、そんな房はほとんどなかったけど)
ブドウを房ごとタンク一杯に入れて、タンクのバルブからCO2を注入します.
タンク上部の蓋からCO2の香り(炭酸水みたいな匂いです) がしてきたらOK.
バルブを閉じて密封します.
タンクの温度設定は華氏75度(24℃くらい) にしました.
マセラシオン・カルボニックです. 英語ではカーボニック・マセレーションと呼んでいます.
これで2~4日、CO2を随時注入しながら続けます.

この状態で、ブドウの実の中で酵素がアルコールを1%くらい作り出してくれるのを待ちます.
ワイナリーによってはもっと日数を置くところもあるけれど、私たちはマセラシオン特有の香りが
強すぎるワインはあまり好きではないので.
少量をこの方法で造り、ブレンドに使います.
数日たってタンクを開けると、薄緑色だったブドウの実が少し茶色くなって、透けて見えるほど輝きます.
そして食べると粒のなかにCO2を感じるのです!
これはなんかおもしろいよ.
今年は黒ブドウでもこの方法を使ってみることになっています.

収穫のウワサを聞きつけて学生が何人か手伝いに来てくれ、午前10時には今日の仕込みは終わった. こんなに早く終わるとは思わなかったなあ. ありがたい.

それからみんなで朝食を食べに行き、ワイナリーに戻って掃除、樽庫の整理、そしてまだタンクに入っているワイン3種類の品質チェックなど終わらせ、少しだけ早上がり出来た.


明日は仕事をさっさと終わらせ、サンフランシスコで週末を過ごす予定.

by saitomy | 2008-07-24 03:00 | ワイン・ブドウ アメリカ編

グラスの中の音楽

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06 シラー ソーヴィエ 瓶詰め.

ある程度強さを持ったワインはフィルターを通してもそれほど悪い影響を受けずに
香りと色を保つことができるんだなあ、と思った.

ワインの強さ、というのは今はまだうまく説明できないんだけど、
たとえばたくましく立派に育った野菜とか、新鮮で美しくピチピチした魚を目の前にして
「ああ、おいしそうな料理ができるだろうなあ」と思う、その時の感じに似ている.

ただ色が濃ければいいとか、香りが強ければいい、ということでもない.
何か扱いを間違えればいっぺんにその良さは吹き飛んでしまうのだけど、
醸造法や熟成法のふさわしい選択をすれば、そのワインの秘めた力を留めておいたり
引き出したりすることはできる、という予感のようなもの.
ポテンシャル、という言葉があるけどそれだけじゃ表現として物足りないんだよなあ、どうも.

日本語でさ、酒を利く、と言うでしょう.
詳しい語源とか漢字のこととか知らないよ、だから勝手に自分なりに考えてるだけなんだけど、
「きく」って言葉はとてもいいな、と思う.
何でかっつーと、テイスティングのとき私はワインの発する音に耳を傾けてるわけ.
嗅いでるとか味わってるというよりは、聞いてるの. 耳を澄ませて.
で、響いてくるものがあると、そのワインは力や強さがあるなあと思うの.
あるいはこのワインは黙ってるけどどうしたらいい音が出るのかなあ、とか考えてる.

わかりにくい話ですみません.
自分でもまとまっていないのはよく分かっているのだけど、とりあえずここに書いておこう.


今日の写真: 仕事帰りに寄ったスーパーでうちのワイン買ってくれてる人を発見.

by saitomy | 2008-07-23 03:00 | ワイン・ブドウ アメリカ編

みんなで畑に行ったよ

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大学敷地内の畑にマスカットの状態を見に行く.
味見したら甘いしおいしかったので木曜日収穫することにみんなで決めた.
どんなワインになるかなあ.

ね、ワイン造りってこういうことだと思う.
おいしいブドウを育ててそれをおいしいワインにする、っていう、とても大変だけど単純なこと.

上のブドウ畑の写真なんだけど、葉っぱが生い茂っているのはわざとそうしています.
この地域は夏の日中は超高温になるし(40℃超えはあたりまえなの)
ブドウの実が日に焼けてしまわないように.

畑から戻った後は白ワインをボトリングして、それから明日ボトリングする2006 Syrah の 準備.
樽から出してまとめる.

2006 Syrah、これはなかなかいいワインだ.
大学から車で20分くらいの畑で、ソーヴィエさんという栽培者が育てているブドウから作ったもの.
ソーヴィエ氏はいつもいつも働いていて、豪奢ではないけれどよく手入れされた
美しいお家に住んでいて、優しい奥さんがいて、もうほんと素晴らしい人なので彼のことみんな大好き.
こんなに素晴らしいブドウを作っているのに、そんなの当たり前だよといった風情で気取らない人格者.

果実味をもう少し引き出せるかどうか、トライアルする.
このワインに関しては醸造家ジョンと私の意見はぴったり同じだった.
おもしろいもので、いいと思うワインに関しては言葉の説明がいらないことが多い.
お互いうなずいて、うん、これがいいね、これだね、というだけのやりとり.
『もし僕らのことばがウィスキーであったなら』という本があったよね.
ほとんど内容は忘れてしまったんだけど、もう一度読んでみたいな.
0.1ppmだけ銅入れる.

顕微鏡で覗いたら、大き目の酒石酸の結晶と、たんぱく質が少し見つかった.
バクテリアなどの問題はなし.
パッドフィルターのみ通してボトリングすることになった.

このごろ週に一度くらいしかジムに行く暇がない.
体のメンテナンスが不十分で、肩が凝っている.

by saitomy | 2008-07-22 03:00 | ワイン・ブドウ アメリカ編

ハイパーセンシティブ

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スイス、イタリア、フランスでのサマースクールに参加していたクリスティーンが帰ってきた.
お昼休みみんなで乾杯する.
楽しいお土産話をありがとう.
これで今年のワイナリーのクルーは全員そろった.

金曜日に大嫌いだと言った白ワインをもう一度テイスティングした.
先週よりすこしましになったが、どうしても汗臭いと感じた.
やはりこのワイン嫌いだ.
飲みたくない.

みんなに意見を聞いたけど、そう感じているのはまたしても私だけだった.
何の物質かはわからないが、どうも私は人一倍このかおりに敏感で、
これまでの経験と結びつけて脳が悪臭として判断しているようだ.

性別の違いも関係あるんじゃないでしょうか、と言ったら、
醸造家ジョンは「ねえ、俺って近くに寄るとにおう?」と半分笑いながら、半分心配そうに聞いた.
いいえ. 臭くないです.
でも誰にでもその人特有の香りというのはあるものでしょ.
私だってきっと日本食で育ってきたから醤油くさいのかも、と言ったら大笑いされた.

風が強く、空の様子が一日の間にどんどん変わっていた.

by saitomy | 2008-07-21 03:00 | ワイン・ブドウ アメリカ編