ブドウ畑の空に乾杯

<   2008年 09月 ( 29 )   > この月の画像一覧


もやし談義

c0129024_1253335.jpg


今日は一生懸命働くのをやめる日にした.
授業もないし、他人のスピードに合わせないでゆっくり作業しよう.
というわけで醸造家ジョンが朝一番で会議なのを知っていたので、私は悠々遅刻.
コーヒーなど飲みつつお気に入りのCDをかけてくつろぐ.
そろそろやるか...よっこらせ、とパンプオーバー、糖度チェック、樽に入ったワインの品質管理などする.

11時過ぎ、早めにお昼ごはん.
外見はケーキ屋さんなんだけど、中に入ると生春巻きやフォーを食べさせてくれもする、
不思議なベトナム系ケーキ屋さんへ.
その名も Piece of Cake. ちょっと笑っちゃう.

このお店にはたまにみんなで行く.
ケーキがおいしいのかは食べたことないから知らない.
ベトナム風のスパイシーサンドイッチがあって、それが安くてうまい.
フォーのスープも美しいほど透き通っているし、
生春巻きもとても色鮮やかで食感もソースもいい.
材料は特別高級なものを使っているわけではないけれど、とても上手に作ってある.

満腹になった後は明日、明後日発送の注文をまとめたり.
リサーチ用のワインにイースト加えたり.
一年生の男の子がイーストスターター作るのを見たいというので
説明しながら一緒にイーストのお世話をする.
泡を出して元気に活動しているイーストを見て、わーと言って目を輝かせていた.
いいね、こういう初めてのものを見る驚きってのは.
こちらまで嬉しくなった.

その後は、もうすぐワイナリーに蒸留器を設置するのでその準備をしたり.
(わくわく~嬉しいな、ブランデーが作れるんだ!)

きっかり5時にワイナリーを出る. まだ外が明るかった.

食料品買出しに.
夕食. 魚メイン.

夜にはジムへも行くことができた. いい1日だったな.



写真は昼食時、もやしの成長過程について語るエリックと、うっとり聴き入るクリスティーン.
植物の話を聞かせてくれる男の子ってすごくかっこいいんだということに
私たち女2人は最近気がついてしまった.

by saitomy | 2008-09-30 03:00 | 飲食

貪る

c0129024_1403546.jpg


ワイナリーはだんだんと落ち着いてきた、と思いきや...
教授陣のリサーチのためのワイン造りまでやらされるとは...
飲めないものつくるなんて、おもしろくない! と思ってしまうのでどうしてもやる気が起こらず.

朝から晩までとても疲れていた.
今までの疲れが蓄積して表面にあらわれてきた感じ.
とても眠い...

週末忙しくてジムへ行けなかったので、身体のメンテナンスが不十分なのも一因か.

眠いよう.

でも食欲はすごくあってお昼はタコス6つ注文.
クリスティーンとひと言もお喋りせず無心に食べた.


写真はフリーズドライのMLバクテリアを加えているところ.

by saitomy | 2008-09-29 03:00 | ワイン・ブドウ アメリカ編

曲線

c0129024_14562731.jpg


今日は午前中仕事、午後は休みをもらってルームメイトのひとみちゃんのベイビーシャワーへ.
男子禁制のパーティーで赤ちゃんを祝福しよう、という慣わし.
私もベイビーシャワーに参加するのは始めてのことだったけど
実際のところ、それは経験者から知恵を授けてもらう大切な会話の場所だった.
ゲームしたり、贈り物をしたりして楽しむ.

10月に我が家に赤ちゃんが生まれます.
みんなで大切に育てよう. (って、親じゃないのに勝手に決めてる私)
男の子らしいので、一緒にキャッチボールする日を夢見ている. (と、それも勝手に決めてる私)

友人に子どもができるたびに、人間が作れるものの中でこれ以上すばらしいのはないかもしれないなあと思う.
そしてお母さんになるって大変なことなんだなあと思う.

世の中のお母さん、妊婦さん、がんばれ.


せっかく妊娠しているのだから妊婦ヌード撮ろうと言ったのだが断られた.
でもお腹の写真を撮らせてもらいました. ブログに載せてもいいよって了承してくれた.
いやあ、妊婦の身体がこんなに美しいものとは!

以下の写真は 経験者たち と 家でプレゼント広げるひとみちゃん.

c0129024_14451335.jpg
c0129024_14452828.jpg


by saitomy | 2008-09-28 03:00 | タダの日記

ぱーちー

c0129024_15145128.jpg

午後のパンプオーバーが終わってから、ビルのお家でパーティーがあったので駆けつける.
とても落ち着く、広くてステキなお家. お庭には植物がいっぱいだし.
たくさんの人が来ていた.
誰かの吸っている葉巻の香りがプールサイドに漂ってきて、いい気分.
作業着でない服装をして人前にいるのは久しぶりのことで、クリスティーンとお互い褒めあう.
エリックは植物の話をたくさんしてくれた.
醸造家ジョンと恋人ゲイル、修理屋リックと恋人ヴァレリーも来ていたので挨拶だけする.
仕事の話はほとんどせずに済んだ.
大好きな人たちがみんなリラックスして笑っているというのは、とても気持ちがいい.

c0129024_15161070.jpg


by saitomy | 2008-09-27 03:00 | ワイン・ブドウ アメリカ編

30万

c0129024_14551697.jpg

c0129024_145629100.jpg


この間、カウンターしかない小さな鮨屋で、年配の板さんにおまかせで握ってもらい、
会計になって「30万円です」と言われてギエ~まじかよ~と思いつつも
平然とした振りをして現金で支払う、という夢を見た.
夢だったけど、むちゃくちゃ美味かった.

ここ何年も、まともな鮨を食べていない.

昨日は仕事の後、エリックとクリスティーンと一緒にsushi を食べに行った.
まあ、まあまあだったけど、まあまあってことはまあまあなわけで、
アメリカ人の多くがこういうものを鮨と思っているなんて、非常に不幸なことだと思う.

1枚目の写真は醸造学科の教室. 誰かが日本語を勉強しているらしく、ひらがなが書いてあった.
2枚目は閉店間際の sushi 屋. 「ちびっこ」って、何だろ?

by saitomy | 2008-09-26 03:00 | ワイン・ブドウ アメリカ編

ハッコウヨ、トマレ

c0129024_10113466.jpg
c0129024_10115369.jpg


去年のピノ・グリは、醸造家ジョンがいわば失敗をしたために、ワインの中に1%ほど糖分が残った.
すると、驚くほど売れに売れた.
7ドルほどという価格の手軽さも手伝ったとは思うが、
何だかんだ言っても、人々は糖が好きなのだなあと思う.

あまりに売れたので、今年も同じような造りにしなくてはいけなくなった.

現在、ピノ・グリの残糖は1.4%. もう少しだけ発酵を進ませて、1%のところで止めたい.
1%でも私には結構甘いと感じられるのだが、ここでは自分の好きなものだけを
追い求めるわけにもいかない.
消費者が好んでくれるのだし、それはそれで嬉しいことでもある.

ここ数日、温度を上げたり下げたり、タンクの底の方に溜まっているイーストを
攪拌したりしながら毎日残糖を調べているが、難しい.
思い通りに止まってくれるかどうか. 去年のものと比べると、今年は苦味が少ない.
それからピノグリの皮の色素のせいか、白ワインなのに色がちょっとピンクっぽく
なってしまっているので、それをなんとかしなければいけない.
温度を下げることで多少の色は落ちると思うが.
常に問題は山積み. でも結構おもしろいんだけど.

by saitomy | 2008-09-25 03:00 | ワイン・ブドウ アメリカ編

この先のこと

c0129024_1835441.jpg

c0129024_18362937.jpg


朝晩は冷えるのだが、日中はまだまだ暑い.
サンジョヴェーゼと遅摘みヴィオニエの仕込み.
ヴィオニエからはアイスワインを作るので、搾って小さめのタンクに入れ
タンクごと明日冷凍庫に入れます.
糖度は28.7度.

ネズミのおもちゃは、驚かれはしなかったものの、笑いはとれたのでまあよし.

やっと仕事の後にみんなとごはんを食べに行く余裕ができた.
今までは疲れてずっと断り続けていたので、マユをワイナリー以外の場所で見るのは新鮮だなあと言われた.
メキシカンレストランで温かいスープにトルティーヤを食べて、ビールを飲んだ.

大学のワイナリーで働いた後はどうするの? と最近いろんな人から聞かれる.
さあねえ...まだわからないよ.
私は今の大学に入ってからも、醸造の仕事に就くつもりはほとんど無かったし、
ワインを造るなんて大変な仕事が私に出来るわけはないと思っていた.
(そして今でもお笑い芸人への夢を捨てきれずにいる...ホントだってば)

いろんな偶然やタイミングが重なって、雇ってもらうことができただけ.

仕込みの季節が終わろうとしている今、改めて考えてみると この職業は悪くないと思う.
スーツ着て働かなくていいし. いつだってワインは飲めちゃうし. 写真は撮れるし.
好きなことをやってお金をもらって生活できていることに喜びも感じている.
この数ヶ月、本を読む時間がないのがとても悲しいけど.

と、いうようなことを話し出すときりがないので、食事の席では適当に話を合わせてやり過ごすのだが.

いずれにせよ、カリフォルニアからは是非とも出て行きたい.
こことはまた違った風の吹く場所に行きたいと思っている.

まずは大学を卒業することが目標. 取らなければいけない授業はあとたった一つなので.

by saitomy | 2008-09-24 03:00 | ワイン・ブドウ アメリカ編

ビール缶

c0129024_1484564.jpg

最近ワイナリーの夢をよく見る.
あまりにリアルで現実と思い違いをすることすらある.

昨晩のはちょっと変なのだった、寝袋を持ってタンクの中に入って寝る夢.
で、タンク上部のドアを軽く開けるように同僚に指示していた.

澱引きの時などは必ずタンク上部のドアを少しだけ開けておかないと
ポンプでワインの吸引を始めた時にタンクが空き缶のようにぐしゃっと潰れるから、大切なことなんだけど.
たぶんそんな小さなことがいつも気にかかっているので、夢にまで出てきたのかもしれない.
タンクの底に横たわって、ドアのすきまから白く光る月を見ていた.
夢の中ではよい感覚だったけど、実際は真似しないでね. 酸欠になるから危ないです.

でもタンクの中でだけは死にたくないよなあ.
発酵中のワインの中に落ちて、イーストに食われて死ぬの. 嫌だなあ.
というわけのわからない妄想をしてしまうのは、疲れているせいだろうか.


今日はPetite Sirah と Cabernet Franc プレス.
残念なことに、Petite Sirahは うまくいっていない. お酢になっちゃうんじゃないのこれ!
あーちくしょう、悔しいなあ! たぶん原因は鳥につつかれたブドウが混入してしまったことみたい.
ちいさな気配りが、どれほど大切かを痛感している.
もっと行き届いた仕事ができればなあ...
でもね、ほんとに難しいんだよ、これだけたくさんの学生がやって来て動物園状態では.

明日は赤と白、全部で5トン仕込み.
ということは今度は選果テーブルに、ネズミのおもちゃを仕掛けなければ...!
いたずらできるのもあと2回かあ.

by saitomy | 2008-09-23 03:00 | ワイン・ブドウ アメリカ編

一日遅れの

c0129024_12394178.jpg

めったに写真を撮らない醸造家ジョンが、嬉しそうにカメラを構えているのには理由が.
彼の下で働く4人は今日こんなTシャツを着ていたから.

c0129024_12402568.jpg

ジョンって週末返上で働きたくなるくらい最高のボス!

c0129024_12404958.jpg

働いてるんですけどねっ. という感じの洒落.

みんなでサインした誕生日カードを渡して、今日一日はこのTシャツを着たまま仕事した.
恋人ゲイルからの誕生日プレゼントで Nintendo Wii をもらったらしく、彼は今日筋肉痛.
リビングの家具を退かして、二人でテニスやらボーリングやらで夜遅くまで盛り上がったそうな.
しかもゲイルが寝てしまった後も、醸造家ジョンは一人でWiiをずっとやっていたんだって.
そんな彼はたしか50代後半.
「週末休ませてくれてありがとう、素晴らしい時間だった!」とご満悦だった.

彼をハッピーにできたようで、私たちもハッピー.


今日はバルベーラをプレス. あとはソーヴィニヨン ブランの澱引きなど.
学生たちもやって来たので手伝ってもらう.
みんなだんだん作業の仕方が分かってきている...すばらしいことだ.
それと同時に安全を甘くみている人が増えている. 私も気をつけなければ.
怪我人は今のところ出ていない. それが去年と違うところなのでとても嬉しい.

by saitomy | 2008-09-22 03:00 | ワイン・ブドウ アメリカ編

日曜日

c0129024_13484528.jpg

c0129024_13491190.jpg


一枚目の写真は、干し葡萄作ってるところ.
レーズン作るにもいくつかやり方があるのだけど、これはオーソドックスなやり方.
地面に紙を敷いて、その上で太陽にさらして乾かす!
最近はDOV(dry-on-vine) といって樹に生ったまま乾かす人も増えている.
その方が人件費がかからないということでいいらしい.

夕方のパンプオーバーが終わり、タンクに入った全てのワインをテイスティングする.
飲んで酔っぱらっているわけではなく、品質管理だから仕事なの!
仕込みはほとんど終わったので、今あるワインをこれから大切に扱っていきたい.
今のところ、マスカットはなかなかいい香り.
まだ発酵が完全には止まっていないけれどこのワインは軽い甘みをわざと残したい.

MLF(マロラクティック発酵)に入ったものもあり、ゆっくりワインの風味が変わっていくのが楽しみ.
顕微鏡も覗きたいし.

ステンレス樽に入った新酒も品質には基本的に問題なし.
でもロゼの色が...まるでホワイトZinのようだ. ピンク過ぎるよこりゃ...
私が搾ったわけではないので...知らん! 私のせいじゃないもんね!
新酒のブレンドの比率を決めるのは授業を受けている学生たちなので、
まあうまいことやってね! と願うしかない.

それにしても、どうしたらもっと色が出たのだろうか.
今までの過程をもう一度おさらいしてみようっと.

今週はプレスがたくさんあって、また夜遅くなるかも.

この先やってくるブドウはサンジョヴェーゼ3トン、トゥリガ・ナショナル2トン、
それからヴィオニエ2トンでアイスワインつくることになったのでそれも.

季節はすっかり変わろうとしている. 素晴らしい気候だ.
昨日今日と、ピスタチオの収穫が行われていた.

by saitomy | 2008-09-21 03:00 | ワイン・ブドウ アメリカ編