ブドウ畑の空に乾杯

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カーヴから

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上がってくると、なにやらプレス機がまた停まっていたらしい.
何台かあるとこういう時にも心強いな.
しばらくその壊れた1台を直そうと試みたのだけど諦めて、
バケツで中身を移動して搾ることになった.
醸造長ロマンとベルナールがプレス機の中に入っています.
ねえ、日本でもこんな馬鹿なことやることある?と聞きながら笑っていた.
ハプニングは大変だけど、後でその話が酒の肴になることを知っているのでなんだか可笑しいんだよね.

次の日、新しい部品を業者が持ってきて、修理屋ポポルと一緒に取り付けてひとまず直った.
そして収穫が全て終わった次の日、彼らはもうすでに新しいプレス機購入の検討をしていた.
業者を呼んでパンフレットを見ながら説明してもらって...やることが早い.

by saitomy | 2010-09-30 03:06 | ワイン・ブドウ フランス編

カーヴにて

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Domaine Collet.
ドメーヌ・ジャン・コレ・エ・フィス
Chablis, France.

by saitomy | 2010-09-30 03:05 | ワイン・ブドウ フランス編

フランスでの仕込みで

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一番印象深いのは、子供たちがたくさん醸造所に入ってくることだ.
親戚の子供、友人の子供、近所の子供たちが両親に連れられて
ドメーヌを訪れ、何がしかの手伝いをしたり、絞られ滴り落ちる果汁を
目を丸くして見つめ、コンベアに載せられて喜ぶ.

こうして大人たちがワインを作る姿を間近で見ては
時にグラスに残った一滴を舐め、父親と並んでブドウに触れる.
その輝くような幼少の思い出に、どれほど価値のあることか.

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Domaine Collet.
ドメーヌ・ジャン・コレ・エ・フィス にて
Chablis, France.

by saitomy | 2010-09-30 03:04 | ワイン・ブドウ フランス編

ありゃま

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プレス機が終わったと思って果皮を捨て始めたら...
びっくり. まだ搾れてないじゃん!
プレス機に入れたブドウの量が少なすぎて搾りきれなかったらしい.
慌ててラインをストップ.
まだプレス機に残っていた果皮をもう一度搾る羽目になった.

基本的に仕事のきれいな人たちだけど、
搾りきれてなかったり、果汁をこぼしたり、
いろんな失敗やアクシデントもそりゃもちろんあります.
徒に無駄を出したいわけではないけれど、人間なので当然ですね.
で、そんな時はみんな笑ってやり過ごす.
失敗してもそれを受け止めるのは自分たちだし、誰かが怪我をしたり
命を落としていないのだから大したことはない.
ここでは笑ってやり過ごすとブドウも笑って許してくれるわけ. 

日本だとこうはいかないんだよなあ.
お米を一粒も残すな!みたいな感じでワインも一滴もこぼすな!
失敗は許されない、って空気があったんだよなー.
どうしてだろう、もともとの量が少ないからかな.
文化、考え方の違いなのかな. まだわからない.
ブドウを愛するやり方が違う、ということなのだろうか.
根性、苦労、というものが有難がられる風潮があるからなのだろうか.

根性や厳しさだけでワインが作れたらそれは実におめでたいことであるが、
私の知る限りワインづくりってそういうものでもないし
汲々として作ったワインは汲々とした味になるような気がする.
余裕がなくっちゃあいけませんぜ.

ドメーヌ・コレではみんな口笛を吹きながら仕事している.
誰にとっても厳しい仕事に違いないけど、こんなの簡単さ、ふふふんって感じで作るのがいい.

Domaine Collet.
ドメーヌ・ジャン・コレ・エ・フィス にて
Chablis, France.

by saitomy | 2010-09-30 03:03 | ワイン・ブドウ フランス編

たびするひと 

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ジャックオーのずっと若い頃の写真.
もと料理人の彼は働きながらずっといろんな国を旅していたんだって.
イタリアで料理人していた時、外で長時間仕事していたらあまりに陽が強く射していて火傷してしまった.
そんな思い出の写真.
フィルムで撮ったのを写真屋さんに頼んで焼き直してもらったもの.
恋人に見せたいんだって.
もっとも、彼は独身なのだけどオーセールとパリとシャブリに恋人が3人以上いる. らしい.

収穫が終わってしばらくすると彼は髭をたくわえ始めた.
若いころのとはまた違う形の髭を.
どうして髭伸ばしてるのよ?と聞いたら「どうしてかって、悦びのためさ」と言ってニヤリと笑った.


Domaine Collet.
ドメーヌ・ジャン・コレ・エ・フィス にて
Chablis, France.

by saitomy | 2010-09-30 03:02 | ワイン・ブドウ フランス編

ワイン写真

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仕込み期間中、写真屋さんが入って畑や醸造所を撮ってくれていた.
家族写真もパチリ.

収穫風景に興味のある方は、
"Domaine Jean Collet et fils"のウェブページで御覧ください.
リンクさせようとしたのですがうまくいかないので、ぜひ検索してみてください.



Domaine Collet.
ドメーヌ・ジャン・コレ・エ・フィス にて
Chablis, France.

by saitomy | 2010-09-30 03:01 | ワイン・ブドウ フランス編

静かな朝

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収穫はあと数日で終わりそうだ.
今日はヴァルミュールを収穫する日.
オーセールに住む人々を雇って収穫してもらっている.
親しいお客さまや親戚、近所の人も少しお手伝いにきたりする.



Domaine Collet.
ドメーヌ・ジャン・コレ・エ・フィス にて
Chablis, France.

by saitomy | 2010-09-30 03:00 | ワイン・ブドウ フランス編

タンクへの入り方

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醸造家のみなさん、タンクへ入る時、身体のどの部分から入りますか?
私は大抵、底のドアから左足、左腕、頭、肩、右腕、それから腰、最後に右足という順番で入る.
これがかなり珍しいらしくて醸造所の大男たちがしきりに話題にしていた.
彼らは素知らぬふりで、私の仕事の仕方をしっかり見ているのである.
こんな入り方する人見たことない!柔らかいんだね!と驚いて笑っていたけど、
カリフォルニアにいた時醸造家ジョンは同じような順番でタンクに入っていた.
というわけで私もそれを真似ていたらいつのまにか一番やり易い方法になっていた.

多くの人たちは両腕、頭、という感じで入っていく.
身体の大きさや柔軟性、好みにもよるし、
タンクの入り方一つとっても、いろいろあるのです.

by saitomy | 2010-09-29 03:02 | ワイン・ブドウ フランス編

独り占めしていた

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ソシソンというのはこれ.
塩気のあるものがやけにおいしくてね.

by saitomy | 2010-09-29 03:01 | ワイン・ブドウ フランス編

この進入禁止を

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無視してまっすぐ進むと、住んでる家がすぐそこ.
進入禁止なのは、自転車なので許してもらうことに、勝手にしている.
もっとも、仕込みの期間中こんなに明るい時間に帰ったことはないが.
家には寝に帰るだけだった. 重労働の後で熱めのシャワーを浴びて、
ストレッチで身体を整え、毛布にくるまれてベッドで短い睡眠をとった.

どうしてワインをつくろうと思ったのか、という質問をうけることが度々ある.
醸造家の誰もがそれぞれの理由を持っているはずで、私もその例に洩れないが、
大抵そんな話になったときは簡単にそれらしいことを伝えたり
面白可笑しいストーリーではぐらかしたりする.
そのどれもが本当で、どれもが作られた話のような気がする.

ワインを飲み造るようになったのも、仕事として続けていけると思ったのも
私なりの道のりがあったわけで、運や偶然や出会いや別れ、感情や心境の変化など
実に様々なことが関係している. しかし真実がどうであったかということなど
忘れることはなくとも、この際とても些細なことのように感じられて
年老いて生きていることだけで有難がられるようになった頃にでも
小説や映画の題材にしたらおもしろいかもしれない、などと考えている.

今はただ寝て起きてワインのこと考えて、それだけできることが何とも幸せに思える.

by saitomy | 2010-09-29 03:00 | ワイン・ブドウ フランス編