ブドウ畑の空に乾杯

ブルドッグ感覚

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写真は、素晴らしい勤務態度の人.
このあと空になった樽に熱湯を入れて洗うのですが、それに寝そべるとじんわり温かくていい感じです.
商品に足乗せていいのか? とお思いの方、たぶんですけどこれは文化の違いです.

私が日本で調理の専門学校へ通っていた頃、食べ物の入った箱や調理台に
足やお尻乗せたりするのはご法度で、やると怒られたものですが、
ここでは誰も何にも言わないし気にしていない様子.

身体に関する感覚や意識の根本的な相違、また地面や服装やその他さまざまなモノに
対する感覚の違いが関係しているんじゃないかな、と考えていますが、
まあこの話をすると長くなりますので割愛.
もちろんワイナリーの方針にもよると思いますが.

写真の中で使っているのは樽からワインを出すための道具、「ブルドッグ」と呼ばれるもの.
誰が発明したんだろう、誰かご存知の方がいたら教えてください.
窒素ガスを送り込むことによってワインを押し上げ、ホースを通して動かせる、おもしろい道具.
ポンプを使ってワインを吸い込むよりは、ワインを優しく動かせます.
窒素を使っているので酸化のリスクも減らせますし.

たまたまなのですが、我が大学のロゴは恐ろしい顔をしたブルドッグなのです.
ですから大学のスポーツチーム全てに「ブルドッグ」という名前がついています.

今日作業した樽のワイン、2008年に我が大学の野球チームが全米チャンピオンに
なったことを記念して特別なラベルを用意して瓶詰めされる予定です.

おもしろかったのは、野球チームが2008年の夏に全米で優勝した直後に
記念グッズを作る部署からワイナリーに電話がかかってきた時のこと.
「記念赤ワインを作りたいんですが、大学の畑から2008年にとれたブドウで、
...2ヵ月後に商品に出来ますか?」と聞かれ

いやー、2ヶ月で作れってのは無理だと思うよ!
2年かかるよ、だいたい2年は! と、ワイナリーの人々は苦笑したのでした.

時間の感覚が...違うんですなあ.


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by saitomy | 2009-01-09 03:00 | ワイン・ブドウ アメリカ編
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