ブドウ畑の空に乾杯 | |||||
朝からずっと樽の注ぎ足し.(目注ぎと呼ばれるらしい) 樽に入れたワインが目減りしていくと、樽の中に空間が出来て 酸化の原因になったりするので一週間に一度はこの作業が必要. まず全ての樽のサンプルをとって、SO2とVAの量を調べる. そしてテイスティング. そのあと必要ならSO2を加えて、そのあと樽を満タンにして 外側を水で洗い流してまた樽庫にしまう. これだけのことなのに一通りの樽をやり終えるまでに2~3日かかるし、 ワインの入ったケグを運んだり持ち上げたりするのが結構重労働. たぶんワイナリーによってはもっと便利な道具を使ってこの作業をやっていると思う. うちでは細めのホースと重力を利用しているだけ. もっと楽な方法があるならそっちを使いたいものだけど... 屋根のあるところに全部の樽が並びきらず、 一部は完全な屋外でやることになってしまった. 風がものすごく強くて、ブドウ畑からの砂埃が飛び散る中、作業. やっぱり作業する場所には壁と屋根があったほうがいいな. 樽に日光が当たって温度が上がるのもよくないと思う. 帰り道、いやーほんとに風が強くて、すごい砂埃だなあ... と思いながら学部の事務所の横を通り過ぎようとしたら、 ん? 砂埃にしては真っ白...? 小火だった. 植え込みが燃え始めてる. あわててセバスチャンは向かいのキャンパスポリスへ. 私はドクターワンプルのオフィスの扉を叩いて「火事です」と知らせる. 一緒に消火活動. あまりに強くドアをノックしたので ドクターワンプルはてっきり誰かが殴りこみに来たのかと思ったらしい. そんな心当たりがあるほど、教師って恨まれる職業なんだろうか. 笑い話で済んでよかった. 火が全部消えてから警察と消防が来た. たぶん原因は誰かのタバコの火. おまけに今日は乾燥していて風も強かったので燃え出したらしい. もー、勘弁してくれ! ワインがダメになったらどうすんだよ! ホースで水を撒きはするが、あっしは火消しじゃねーんだ! 皆さん、タバコのポイ捨てはやめましょう. やめてください. お願いします. なんかとても疲れた. Tシャツはワインまみれだし. 両手は真っ黒けだし. 髪の毛は埃っぽい. シャワー浴びて、よく体を伸ばしてゆっくり眠ろう.
by saitomy
| 2008-05-21 03:00
| ワイン・ブドウ アメリカ編
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